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オムレツの語源や歴史も解説。

2023年 8月 14日  2021年 7月 30日

オムレツの語源や歴史も解説。

家庭でも外食でも目にすることが珍しくない卵料理「オムレツ」。

今回は、そんなオムレツの歴史や語源、卵焼きとの違い等を解説します。


オムレツの発祥

オムレツはフランス発祥の卵料理で、溶き卵に牛乳や調味料を加え、バターやサラダ油などをひいたフライパンで焼いて半月状や木の葉状に形を整えるのが特徴です。

基本となるプレーンオムレツは「塩」と「胡椒」だけで味付けをしますが、「じゃがいも」や「ほうれん草」等の具を使ったオムレツもあります。

ちなみに、オムレツは表面がほどよく焼けており、内部が半熟状態になっているものが美味しいとされています。


オムレツの語源と発祥の歴史

オムレツは元々、フランスでは「オムレット」と呼ばれていました。

しかし、日本に伝わった際に訛って、「オムレツ」と呼ばれるようになったと言われています。

なお、フランス語のオムレットは「剣」を意味するギリシャ語が由来で、オムレツの形状が剣に似ていることから、この名前が付いたようです。

オムレツは古代ギリシャの時代から食べられていたようですが、現在の名前が付けられたのは16世紀頃だと言われています。


オムレツと卵焼きの違い

「オムレツ」と「卵焼き」は、どちらも溶き卵をフライパンで焼いて作りますが、両者に違いはあるのでしょうか。

オムレツは前述の通り、フランス発祥の料理ですが、卵焼きは日本発祥の卵料理です。

卵焼きは、溶き卵を醤油・砂糖などで味付けして、油をひいたフライパンで焼いて作ります。

一般的に、卵焼きを作る場合、卵液を3~4回程度に分けて流し込み、層を重ねて焼き上げます。

また、オムレツと卵焼きには使う具材や調味料に違いがあります。

一般的に、卵焼きには醤油・みりんの様に日本独自の調味料が使われることが多いです。

しかしながら、卵焼きにも牛乳・チーズ等を入れることも増えているので、オムレツと卵焼きは見た目の違いが一番判断しやすいでしょう。

具材
オムレツ じゃがいも・ほうれん草・チーズなど
卵焼き ねぎ・のり・大葉など

調味料
オムレツ 塩・コショウ・はちみつ等
卵焼き 醤油・砂糖・みりん等

形状
オムレツ 半月型・木の葉型
卵焼き 筒型

オムレツの種類

オムレツは、フランスや日本だけでなく世界各地で親しまれており、様々な種類が存在します。


スパニッシュオムレツ

スパニッシュオムレツとは、スペインでよく食べられているオムレツで、スペイン風オムレツやトルティージャとも呼ばれています。

スパニッシュオムレツは細切りのじゃがいもや玉ねぎを卵液に混ぜ、固めに焼き上げるのが特徴です。


フリッタータ

フリッタータとは、イタリアで人気のオムレツです。

スパニッシュオムレツとよく似ていますが、スパニッシュオムレツは具材に必ずじゃがいもを使う一方、フリッタータは使う具材には特に決まりはありません。


デンバーオムレツ

デンバーオムレツは、主にアメリカ南西部で親しまれているオムレツで、タマネギ・ベーコン・チーズ等をさいの目状に切り、これらの具材を卵で包むように焼き上げます。

フランスのオムレツは半熟状に仕上げますが、デンバーオムレツはしっかり焼くのが特徴です。


オムレツケーキ

日本ではオムレツは「おかず」のイメージが強いですが、海外ではスポンジケーキのように焼いた生地に生クリーム・フルーツ等を挟んで食べることも多くあります。

なお、日本ではオムレツケーキと呼ばれ、デザートとして親しまれています。