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かき氷の歴史について

2023年 8月 20日  2022年 1月 16日

かき氷の歴史について

かき氷の歴史

かき氷は、一体いつ頃から食べられていたのでしょうか。

平安時代の女流歌人・清少納言の随筆「枕草子」には、「削り氷にあまずら入れて、あたらしきかなまりに入れたる」という文章が書かれており、これは「削った氷にあまずら(はちみつに似た甘味料)をかけて、真新しい金属製のお椀に入れる」という意味です。

このことから、平安時代にはかき氷が食べられていたことが分かります。

冷凍庫もないこの時代は、氷はとても貴重なものでした。

それが幕末になると氷の輸送も始まり、庶民にも身近な存在になってきます。

日本で初めての氷屋が開業したのもこの時期です。

その後、かき氷は日本中に広まり、夏の風物詩として定着しました。


かき氷の「かき」とは?

上述の通り、冷凍庫のなかった時代、夏の氷は貴重品でした。

そこで、氷の欠けた部分を使って削って作っていました。

その為、「欠けた氷」(かけごおり)から「かき氷」になったという説があります。

また、手で氷を掻いて食べたから「かき氷」という説もありますが、欠けた氷から「かき氷」になったという説が有力なようです。


7月25日は「かき氷の日」

かき氷の日は、日本かき氷協会によって制定された記念日です。

1933年7月25日に日本最高気温を記録したこの日は、かき氷にふさわしい日であるというのが理由のようです。

また、夏氷とも呼ばれるかき氷の「7(な)2(つ)5(ごおり)」という語呂合わせもその理由となっています。