ハンバーグについて
ハンバーグの起源
ハンバーグの起源は、18世紀頃ドイツの港町ハンブルクで労働者に人気のあった「タルタルステーキ」だと言われています。
タルタルステーキとは、13世紀頃ヨーロッパまで攻め込んでいたモンゴロイド系の騎馬民族「タルタル人(tartars)」が食べていた生肉料理を原型としています。
タルタル人は、遠征の際に連れて行った馬を食料にもしましたが、この肉は大変硬く筋張っていた為、食べ易くする工夫がされました。
生肉を細かく切り、玉ネギ、コショウ等香辛料で味付けして食べていたのです。
ドイツに伝わったこの肉の料理法は、牛肉・豚肉の合挽き肉に香辛料や玉ネギ、つなぎのパン粉が入った私たちの知るハンバーグの形になっていきます。
ハンバーグが家庭料理になるまで
18~20世紀前半に多くのドイツ人がハンブル港から船出し、アメリカに移住しました。
そして、アメリカに渡った彼らが、よく食べているひき肉料理をアメリカ人は、「ハンブルク風ステーキ(ハンバーグステーキ)」と呼ぶようになったのです。
日本にハンバーグがいつ、どこから入ってきたという正式な記録はありません。
日本では仏教の影響で長く(飛鳥時代から徳川時代までのほとんどの時代)肉食が禁止されていた為、牛や馬の家畜が広く食用にまわされることはありませんでした。
明治の文明開化の時代、肉食が奨励され、洋食レストランには「ジャーマンステーキ」「ミンチボール」といったメニューにあったようです。
一般的な家庭料理となったのは、1950年中頃で、1960年代になりコーヒー、ラーメン等のインスタント食品が売り出され、1962年に工場規模で生産されたインスタントハンバーグが市場に流通します。
1970年にはチルドハンバーグが売り出され、今では、子どもを中心に広い世代に人気のメニューとなっています。
ハンバーグの日
8月9日は、「ハンバーグの日」です。
香川県三豊市に本社を置き、各種の冷凍食品の製造・販売を手がけ、全国の量販店・コンビニ・外食産業などに流通させている株式会社「味のちぬや」が制定しました。
なお、日付は「ハ(8)ンバーグ(9)」と読む語呂合わせから。
子どもから大人まで幅広く愛されているハンバーグを、夏休みの期間中でもあるこの日に、さらに食べてもらいたいとの願いが込められているそうな。