サクサクとして、口の中で溶けるような食感と優しい甘さが特徴のクッキーの一種である「ラングドシャ」。
お菓子の中でも、好きな方も多いと思います。
そんな「ラングドシャ」ですが、意味を考えたことはありますか?
今回は、ラングドシャの由来と歴史を解説します。
ラングドシャの由来と歴史
ラングドシャは歴史も古く、起源はハッキリとは分かっていませんが、元々はアイスクリームの口休めとして17世紀頃から作られていると言われています。
また、20世紀はじめに出版された「le Traité moderne de pêtisserie」という本の中にラングドシャについて書かれており、名前は「langue de chat(猫の舌)」とつけられていました。
そのことからも、ラングドシャは歴史のあるお菓子だということが分かります。
「langueが舌」「deが~の」「chatが猫」となり、まとめて「langue de chat=猫の舌」。
そのままの意味が語源となっています。
レシピは「砂糖、小麦粉、軽く泡立てた生クリームと泡立てた卵白から作り、生地を絞り袋に入れ、中火で焼く」と書かれています。
その後、1927年、「La Cuisine moderne illustrée」の本の中で、レシピは進化していきました。
同じ割合の砂糖と小麦粉、クレーム・ドゥーブルla crème doubleという濃いめのクリームと泡立てた卵白を混ぜ合わせていました。
さらに1950年、「L’Art culinaire français」の本の中で、砂糖とクリームと同じ割合のバターを加え味わい深くし、小麦粉と卵白を混ぜて作ったと書かれています。
著者である「Henri-Paul Pellaprat」はラングドシャの絞り袋には11番の口金を使うとしています。