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五平餅の歴史と起源とは?五平餅の由来についても解説。

2023年 7月 7日  2020年 12月 6日

五平餅の歴史と起源とは?五平餅の由来についても解説。

五平餅について

五平餅の歴史や由来などについて、解説します。


生産の歴史と起源

五平餅(ごへいもち)とは、中部地方の山間部に伝わる郷土食で、つぶしたごはんを串焼きにして各種のタレを付けたものです。

五平餅の由来は、神道において神に捧げる「御幣」の形をしているからという説が一般的で、「御幣餅」と表記する販売店もあります。

いずれにせよ、江戸時代中期頃から山村に暮らす人々によって作られていたものが生産の起源と言われます。

米が貴重であった時代、「晴れ」の行事の食べ物として、祭りや祝いの場で、よく食べられていたようです。


五平餅の由来

上述の通り、神道において神に捧げる「御幣」の形をしていることからこの名がついたとするのが一般的で、実際、「御幣餅」と表記して販売しているところもあります。

また、「五平」、あるいは「五兵衛」という人物(樵であったり猟師であったり、また大工とするものもある)が飯を潰して味噌をつけて焼いて食べたのが始まりとする伝承も各地に形を変えて存在しています。


五平餅の一般的な作り方

1 粳米(うるちまい)を炊く。
2 1を潰し、厚さ2mm 幅2cm程度の杉板または幅1.5cm程の平たい竹串、あるいは割っていない割り箸に扁平な楕円形、地元で言う「わらじ型」に練りつけ、型崩れしないように素焼きする。 この際に塩や、つなぎの小麦粉を入れる地域もある。
3 タレは季節や地方毎に多彩で醤油または味噌に、胡麻、胡桃、落花生、エゴマなど油脂を含むものや木の芽、柚味噌をあわせてタレを作る。砂糖を入れかなり甘めの味に仕立てる。
4 タレを2に塗り、香ばしく焼き上げる。

上記のような、一枚の「わらじ型」または「小判型」といえる扁平な楕円形に、ご飯を平たい竹または木の串に練りつけたものが最も一般的ですが、地域によってバリエーションが多くあり、楕円形ではなく、ほとんど円形のものもあります。

また、小さな円盤型のご飯を複数刺したもの、店で売られているものには団子状で見た目がほとんど普通のみたらし団子と変わらないものも。

なお、タレのベースに醤油を使うか味噌を使うか、ゴマとクルミを使うかエゴマを使うかは地域により、エゴマをベースに醤油と砂糖で仕上げるのは木曽地方中北部から飛騨地方にかけての特徴です。

クルミを使っていた地方では近年は入手しやすいピーナツをクルミの代わりに使うこともあるようです。

家庭や地域によってはさらに卵、ハチミツ、蜂の子(ヘボ)を加える等、バリエーションは多く、例えば岐阜県恵那市の旧串原村で毎年11月3日に開かれる「ヘボまつり」は、タレにヘボを練り込んだ「ヘボ五平」が名物です。


「五平餅」を美味しく食べるコツ

なるべく薄く握り、芯までしっかり火を通すことが、「五平餅」を美味しく食べるコツです。

また、餅の表面を指でさりげなく波型にすると、そこにタレがのりやすくなります。

付ける味噌ダレは、家庭や店舗ごとに味が異なり、くるみやごま、落花生、にんにく、ねぎなどを味噌に練り込んで、味にバリエーションを持たせて楽しむことができます。


メディアでの登場

組紐の方が注目されがちですが、2016年に公開されたアニメーション映画「君の名は。」の作中にも登場。

五平餅を登場人物が食べるシーンがあり、映画情報のサイトでも聖地巡礼スポットの一つとして岐阜県飛騨地方にある五平餅の店が紹介されています。

そして、2018年4月から放送されていたNHKの連続テレビ小説「半分、青い。」では物語序盤から岐阜県を象徴する味覚として登場します。

とくに4月28日の放送分では、主人公が漫画家のトークショーで差し入れした五平餅を、漫画家が「真実の食べ物」と評するほど絶賛し、主人公が漫画家に弟子入りするきっかけになりました。

この作品で五平餅の存在が全国的に知られるようになり、このエピソードが放送された直後のゴールデンウィークには岐阜県東濃地方周辺の観光地にある店舗・高速道路のサービスエリア等における五平餅の販売数が2017年比で4倍から9倍超にまで急増したそうな。