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パンの耳って、どうして耳なの?「パンの耳」と呼ばれるようになった由来を解説。

2023年 7月 5日  2020年 11月 11日

パンの耳って、どうして耳なの?「パンの耳」と呼ばれるようになった由来を解説。

「パンの耳」は、正式名称では「外皮(がいひ)」または「外相(がいそう)」と言います。

何とも硬そうなイメージで、あまり美味しくなさそうですね。

しかし、なぜ正式名称である「外皮」・「外相」とは呼ばずに、食パンの耳は「パンの耳」と呼ばれているのでしょうか。

「パンの端っこ」とかではダメなのでしょうか?

そこで、食パンの耳が「パンの耳」と呼ばれている由来・理由について解説します。


「パンの耳」と呼ばれるようになった由来

実は、「耳」という表現そのものに、「人間の顔の端」という意味が込められています。

元々、日本では「物の位置が似ているから」といった理由で、言葉を面白く表現することがあり、「パンの耳」に関しても、同じような意味合いで「耳」と表現したようです。

例えば、「耳を揃えて返す」や「書類の耳は揃えなさい」といった言葉がありますね。

聞き慣れている言葉ですが、これも同様に、顔にある「耳」と物の「端」を結びつけ、このような形になっているのです。

なお、他にも「本の耳」、「せんべいの耳」、「生地の耳」、「織物の耳」といった言葉が存在します。

ちなみに、「本の耳」とは印刷用語で、パンと同じく「端」という意味です。

思いの外、「耳」はパン以外でも使う言葉だったんですね。


「パンの耳」は英語で「クラスト」

「パンの耳」を英語では「クラスト」、もしくは、「heel of bread」(パンのかかと)と呼びます。

英語の「heel 」には、「端」・「かかと」の意味があるのですね。

ちなみに、耳の内側の白い生地部分を「クラム」、または、「内相」と呼びます。

そもそも欧米ではパンの「耳」という発想はなかったようです。

なぜなら、欧米で作られていたパンは、四角い食パン等ではなく丸いパンが主で、欧米の人達からすれば、パンは「丸くて固い皮」という認識だった為、日本人のように「耳」に着目していませんでした。

後述しますが、フランス語でも同じ様に「パンの耳」とは言わず、「パンの皮」という言い方をします。


フランス語や中国語では、パンの皮

フランス語でパンの耳は「crou^te」と呼びます。

中国語では「面包皮」と書きます。

どちらも「皮」という意味を含んでいる言葉です。

「パンの耳」という言い方は、日本独自の言い回しで、海外では使われていないということで、文化の違いが感じられて面白いです。

・・・食パンって、意外と知らないことが沢山ありますね。


まさかの食パンの「目」

まさかの「食パンの目」という言葉があるようです。

驚くべきことに、パンには「耳」だけでなく「目」も存在したのです。

食パンの目とは、パンの白い表面にある気泡の「穴」のこと。

元々、パンには、生地の段階で細かい気泡があり、その中には炭酸ガスが溜まっています。

これに熱を加えると、炭酸ガスが膨張し、パンもグングン大きくなります。

食パンは型に入れて焼くので、生地は自然に上へ上へと伸びていきます。

その為、食パンの目がタテに伸びている生地は、良いパンである証拠ということですね。


食パンの耳のカロリー

食パンの耳は、食パンのフワフワした食感とは違い、サクサクした歯ごたえのある食感が特徴ですね。

当然、「食パン」のカロリーと、「食パンの耳」だけのカロリーは異なります。

ここでは、食パンの耳だけのカロリーを、「12枚切りの食パンのカロリー」から「サンドイッチ用の食パンのカロリー」を差し引くことで計算してみます。

12枚切り1枚30gあたり 79kcal
サンドイッチ用12枚切り1枚18gあたり 48kcal

この12枚切りの食パンのカロリーから考えると、

79kcal-48kcal=31kcal

なので、「食パンの耳」は1枚分12gあたり「約31kcal」ということになります。


食パンの耳を使った「ラスク」のカロリーは?

食パンの耳だけを食べたりする方は、そうそういないかもしれません。

サンドイッチ用に切ったパンの余りとして、食パンの耳の部分だけを食べるという方はいらっしゃるかもしれませんが、「ラスク」にして食べるという方も多いのではないでしょうか?

最近では、街中のパン屋さんでも、食パンの耳を使ったラスクが売られていることも少なくありませんよね。

食パンの耳を使ったラスクは、グラニュー糖、黒糖、チョコ等がかけられている場合もあり、作り方によりカロリーも違ってきます。

ここでは、普通のラスクと同じ材料のバター・グラニュー糖(砂糖)を使用したレシピの場合のカロリーを調べてみました。

食パンの耳1斤分で「バター」約80g、「グラニュー糖」約40gを使用した場合のカロリーは、

バター80gあたりのカロリー 約610kcal
グラニュー糖40gあたりのカロリー 約155kcal
食パンの耳1斤あたりのカロリー 約372kcal

ということで、バターとグラニュー糖だけで700kcalを超えてしまいます。

食パンの耳1斤分を使ったラスクのカロリーは総量で1137kcalと、思いの外、高カロリーという結果でした。

食パンの耳を使ったラスクでカロリーオフするには、バター・油の量を減らして焼くと良いでしょう。

また、食パンの耳をトースターで焼いたあとに、ハチミツ・チョコを付けて食べるレシピで作る場合、バター・油を使わずにラスクを作ることが出来、その分のカロリーをカットできます。

ラスク1枚15gあたりのカロリー 約58kcal
チョコラスク1枚45.1gあたりのカロリー 約133kcal

実は、本場のラスクもフランスパンから作られており、バター・砂糖の味がたっぷり付いている為、高カロリーのお菓子なんですね。


食パンの耳の栄養

食パンの耳には、栄養がギュっと詰まっている為、健康に良いとTV・口コミで話題になったこともあります。

食パンの耳に含まれている栄養成分について見ていきましょう。


抗酸化物質の「プロニルリジン」

「プロニルリジン」は、抗酸化物質の一つ。

パンを焼き上げるときの高熱によって発生します。

抗酸化物質は、酸化を予防してくれる働きを持っており、老化を防いでくれます。

また、体内の免疫力をアップしてくれる働きがある為、病気を防いでくれます。

加えて、抗酸化物質は、がん細胞と戦ってくれる働きを持っているので、がん予防にもなります。

抗酸化物質は、食パンの内、食パンの耳にだけ含まれているとも言われており、食パンの中身の約8倍もの抗酸化物質が食パンの耳には含まれているのです。

しかし、食パンの耳には白い部分よりも熱が通っている為、食パンの耳をさらにトーストする等、焼き過ぎると、その栄養を半減させてしまいます。

焼き過ぎには注意しましょう。

パンの耳には、「栄養なんてないわ~」などと思っていませんでしたか?

勿論、食べ過ぎはよくありませんが、パンの耳には特に女性に嬉しい栄養があります!

耳を切るなんてもったいないですよ。


天然酵母で栄養価がアップする

イーストフード等の添加物を使用せず、天然酵母を使用した食パンは、自然の栄養成分からできていて体にも良いと評判です。

天然の胚芽やぶどう等の果実、ナッツ等からできていて、天然酵母には、「食物繊維」、「ミネラル」、「ビタミン」、「鉄」等の栄養がたくさん含まれています。

食物繊維は整腸作用があり、ミネラルは老廃物を排出し、むくみを解消してくれる働きを持っています。

ビタミンは免疫力アップ・美肌効果などの働きを持っていて、鉄には栄養素を体内に運んでくれる働きも持っています。

天然酵母の働きにより、食パンの耳だけでなく食パン自体の栄養価がアップするというわけですね。