おすすめのボードゲーム「ラブレター」を紹介。姫にラブレターを届けるというコンセプトの「2〜4人用」ゲーム。

おはようございます。こんにちは。そして、こんばんは。

今回は、おすすめのボードゲームを紹介します。

第3回目はこちら、「ラブレター」です。

概要

ラブレターの箱・表

製作者は日本の方で、日本発のゲームになります。

日本のボードゲーム即売会からスタートして人気になり、2012年の日本ボードゲーム大賞を受賞したという作品です。


  • ゲーム名:ラブレター
  • メーカー:アークライトゲームズ
  • ゲームデザイナー:カナイセイジ
  • プレイ時間:5〜10分
  • プレイ人数:2〜4人
  • 年齢:10歳〜

プレイヤーは姫に恋する若者となり、彼女の元まで恋文を届けようと試みます。
恋文を運んでくれるのは城に仕える様々な身分の協力者達(手札)。
彼らは恋文を預かるだけでなく、協力者としてあなたや他のプレイヤーに対して影響を及ぼす効果を発生させます。
ただし、他のプレイヤーに、自分の協力者が誰であるかを推測されるような行動は避けなくてはいけません。
なぜなら、他のプレイヤーは自分の協力者にあなたの協力者から恋文を奪い取らせ、ゲームから脱落させようと狙っているからです。
プレイヤーが保持できるのは、わずか1枚のカードのみ。
それらを上手に選択し、見事姫、もしくは姫に最も近い者に恋文を託すことのできたプレイヤーが勝者となります。
“ラブレター公式”


「ラブレター」は、姫に恋する若者となり、城の人物と協力しながら、姫にラブレターを届けるというコンセプトの2〜4人用ゲームです。


ラブレターの箱・裏

各プレイヤーは、協力者の助力を受けながら、姫にラブレターを届けることが目的です。

プレイヤーは、1枚の手札を持った状態で山札から1枚カードを引き、1枚場にカードを出して、カードの効果を使用して、次の人の手番に移ります。

これを繰り返し、最終的に、手札に一番大きい数字を持っていた人が勝利となります。

カードの効果には、ライバルを脱落させたり、カードの内容を見たりするものがあり、これらを効果的に使い、勝利を目指します。


目的(勝利条件)

  1. 自分以外の相手を全て脱落させる

  2. デッキが無くなった時点で、自分のカードの強さが1番高い

カードを1枚持った状態で山札からカードを1枚引き、2枚から好きな方を場に出し、カードの効果を使用します。

これを手番を回しながら繰り返し、最終的な手札で一番大きい数字を持ってゲームを終えることを目指します。

また、他のプレイヤーを脱落させるカード効果もあり、最後の1人になるまで生き残っていた場合も勝利となります。


内容物

  • 基本カード 16枚
  • 追加カード 6枚
  • テキストレスカード 22枚
  • 一覧カード 4枚
  • トークン
  • 羽ペンタイル

基本カードについて

ラブレターを遊ぶときの「基本カード」がこの16枚です。

基本カード

「兵士」・「道化」・「騎士」・「僧侶」・「魔術師」・「将軍」・「大臣」・「姫」の8種類。

カードには、カードの「強さ」と「効果」が載っています。

カードの左上の数字が「強さ」、カードの下側のテキストが「効果」です。

なお、テキストなしの「テキストレスカード」も入っています。

テキストレスカード

カード効果を覚えたら、デザイン重視でこちらで遊ぶのもいいかもしれません。

加えて、全てのカードの内容が分かる「一覧カード」という物もあります。

一覧カード

初めて遊ぶ場合・効果を完璧に覚えられないという場合は、この一覧カードを手元に置いておけば、すぐに確認できる為、安心です。


カード効果

  • 兵士 : 他のプレイヤーを1人指名して、持っているカードを言い当てたら、そのプレイヤーをゲームから脱落させる。
    ※ただし、「兵士」を指定することはできない。

  • 道化 : 他のプレイヤーを1人指名して、そのプレイヤーのカードの内容を覗き見ることができる。

  • 騎士 : 他のプレイヤーを1人指名して、そのプレイヤーの手札と自分の手札(場に出さなかった方のカード)を比較して、数字の大きさで負けた方がゲームから脱落する。

  • 僧侶 : 自分の次の手番まで、自分への効果を無効にする。(他プレイヤーによる効果を受けない)

  • 魔術師 : 自分、または、他のプレイヤーを1人指名して、そのプレイヤーの手札を捨て札にし、山札から1枚引く。

  • 将軍 : 他のプレイヤーを1人指名して、そのプレイヤーと自分の手札を交換をする。

  • 大臣 : 手札に残したカードが魔術師以上の強さのカードの場合はゲームから脱落する。

  • 姫 : このカードが捨て札に置かれた場合、このカードを持っていたプレイヤーはゲームから脱落する。


準備

カードを全てシャッフルして全員に1枚ずつ配ります。

スタートプレイヤーを決めてゲームスタート。

プレイ準備

ゲームの流れ

  1. 手番のプレイヤーは山札から1枚カードを引きます。(手札が2枚になります)

  2. 2枚の手札から好きな方を1枚場に表にして出します。

  3. カードの効果を使用します。(ここで脱落やゲーム終了の判定を行います)
    例えば、兵士なら「対象のプレイヤーに兵士以外のカード名1つを宣言し、手札と一致したら脱落させる」という効果です。
    誰か1人に対し、相手が持っていそうなカード名(役職)を宣言。
    当たっていれば即脱落、当たらなければそれで終わりです。
    カードによって効果は様々で、こういった効果を駆使して、勝利を目指します。
    なお、カードの効果で脱落してしまった人は、そこで終了です。手札を公開して、捨て札にします。
    また、使ったカードは自分の前に捨て札として置いておきます。


  4. 次の人に手番を回します。

これを山札が無くなるまで繰り返します。

山札がなくなれば、ゲーム終了です。

脱落していないプレイヤー全員が手札を公開し、カードの強さが最も高い人が勝利となります。

プレイ終了

この場合、最も大きい数字「8」の姫を出した人の勝利になります。


補足:追加カード

このゲームには、基本カードと差し替えられる「追加カード」があり、これらを加えることにより、新鮮なゲームが楽しめます。

追加カード

「王」・「王子」・「姫(ショート)」・「女侯爵」・「伯爵夫人」・「姫(メガネ)」という6種類です。


まとめ

「ラブレター」は、姫に恋する若者となり、城の人物と協力しながら、姫にラブレターを届けるというコンセプトのゲームです。

「カードは全16枚」・「手札から1枚出すだけ」というシンプルかつ簡単なルールで、運要素は強いゲームですが、初心者にも受け入れられやすく、ボードゲーム初心者にも、うってつけです。

また、使用したカードはプレイヤー全員が分かる為、情報のない序盤は運頼りですが、中盤からは熱い心理戦に変わり、戦略的な要素も混ざっています。

「魔術師」によって手札を見られた後に、いつ「兵士」にやられるかというハラハラ感。

「姫」を手札に持ったときの身動きの取れない感じ。

わずか16枚のカードの中に様々なドキドキが詰まっています。

ゲーム自体は5分程で終わるゲームですので、「もう1回」となること間違いなしのおすすめのゲームです。

興味を持たれた方は、遊んでみてはいかがでしょうか。


おすすめポイント

  • 持ち運びやすい
  • すぐ覚えられる
  • 短時間で遊べる


派生作品

シンプルながらも非常に完成度の高い「ラブレター」ですが、追加ルールや海外でリメイクされたもの等、多くの派生作品が存在しています。

もしかすると、人によっては「派生作品のほうが好みだ」という方もいらっしゃるかも知れません。

そこで、派生作品を一部、紹介したいと思います。


ケンニイムラ版ラブレター

「ラブレター」と同じゲームルールの作品で、その名の通り、漫画家である「ケン・ニイムラ」さんがイラストを担当したバージョンです。

オシャレなデザインだった通常版と比べ、こちらは、より絵本チックなデザインになっています。

特筆すべき点は、箱が通常のものより少し小さくなっている為、持ち運びに便利になったという点です。

幼稚園~小学生くらいのお子さんの場合、こちらのラブレターの方が取っつきやすく、視覚的にも楽しいかも知れません。


ラブクラフト・レター

「クトゥルフ神話」テーマにリデザインされた作品で、同神話の作者「ラブクラフト」さんの名前にちなんだタイトルになっています。

クトゥルフ神話の世界観に忠実に作られており、理不尽なルール・バランスブレイカーなカード等があり、「普通のラブレターよりも変わったものがやりたい」、「私は狂気の世界が好きなんだ」といった方にオススメの、オリジナルルールが加えられたラブレターです。


XENO

オリエンタルラジオの中田敦彦さんがプロデュースされたカードゲームで、「ラブレター」に影響を受けて製作されたものなのだそう。

イラストのテイストはかなり異なり、ファンタジックでとても格好良いカードゲームになっています。

ストーリー

皇帝の圧政に苦しむ国があった。
反抗的な者はすぐに処刑され、国民は怯えていた。

親を処刑された孤独な少年はこの国が変わることを願って耐えていた。

そこへある日、上空に巨大な飛行船が飛来し英雄が現れた。

「力により支配する者は必ず滅ぶ。」

少年は英雄の言葉を信じることにした。

英雄は不老不死の力を持つ奇跡の人だという。

皇帝は秩序の乱れを恐れ、兵士に英雄の逮捕を命じた。
占師が透視の力を用いて英雄の居場所を見つけ出した。
英雄は兵士に包囲された。

しかし乙女が祈ると霧に包まれて英雄は再び姿を隠した。

そこから国が混乱したまま、何年かの時が過ぎた。
兵士の多くが死神と呼ばれる病で倒れ、
捜査は難航していた。

​ 貴族は皇帝に、早期決着のための直接対決を進言した。

皇帝が賢者を呼び、この先の未来について尋ねると三つの未来を提示した。

一、皇帝が英雄を見つけて処刑する。
二、英雄の教えが革命を起こす。
三、皇帝と英雄両方が死に別の者が国を治める。

​ 皇帝はその夜、自分が英雄となる夢を見た。
一方、英雄は自分が皇帝となる夢を見た。
その夢で、英雄の目的が革命でないことを皇帝は知った。
そして、皇帝の圧政は外国に攻められない強い国を作るためだと英雄は知った。

​ その夢を二人に見させたのは、平和を願う精霊だった

皇帝は悩んだが、王家に伝わる教えを思い出した。

​ 「空から舞い降りて国を乱す者が現れたとき、王家の剣にてこれを封じよ。」

​ 皇帝は再び総力をあげて英雄を探し出した。
そしてついに英雄を引きずり出し、王家の剣で英雄を処刑した。

不老不死の英雄は、王家の剣の不思議な力により転生することができなかった。
皇帝は国民の前で、自らの勝利を宣言した。

​ だが、まさにそのとき皇帝が何者かに背後から刺された。

刺したのは兵士であった。

​ 「力によって支配する者は必ず滅ぶ。」

その兵士はかつて英雄によって救われた少年だった。

​ その兵士は周囲の信頼を得て新たな皇帝となった。
そして英雄の教えの通り、外国とも調和しつつ全ての民に優しい国を作った。

​ 英雄は転生することはなかったが、その教えは死なずに生き続けた。

国に平和が訪れると、飛行船はどこかへまた飛び立った。

公式サイトより引用

「ラブレター」の様な、しっかりしたストーリーのあるカードゲームを目指し、制作された為か、ストーリーが小説並みに作り込まれています。

遊び方自体はシンプルですが、ざっくりでも世界観を意識すると、より深くゲームを楽しめると思います。

なお、「XENO」にはテキストありのカードがありませんので、いきなりテキストレスカードでのプレイとなります。

ルールは、QRコードを読み込み、専用サイトにアクセスすることで、プレイする個々人が閲覧できるようになっています。

その為、スマホ等のなにかしらのデジタルデバイスとにらめっこしながらの初見プレイになると思います。

この点は要注意です。


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