切り餅で作るバター餅のレシピです。
バター餅とは

バター餅は、北秋田市で40年以上前から地域で食されてきたという郷土菓子。
水に一晩浸したもち米をつき、ほかの材料(バター・小麦粉・卵黄・砂糖など)を加えて混ぜて作られている。
バターを入れることで時間が経っても硬くなりにくく、餅の柔らかな食感が保たれているという特徴があり、このことから伝統的方法で冬に狩猟をするマタギたちの間で保存食として用いられていた。
材料
3人前
切り餅 3個
水 大さじ2
卵黄 1/2個
砂糖 大さじ2と小さじ2
塩 小さじ1/2
バター 8g
片栗粉 大さじ1
作り方
調理時間(およそ30分)
「切り餅 3個」を水に5分ひたす。
1を耐熱ボウルに入れて、「水 大さじ2」をまわし入れる。ラップをかけ、電子レンジで2分加熱します。
ボールに残った水を捨て、スプーンでよくかき混ぜる。
「卵黄 1/2個」、「砂糖 大さじ2と小さじ2」、「塩 小さじ1/2」を入れて、よく混ぜ合わせます。
4に、「バター 8g」を入れ、餅でバターを包むような感じで混ぜる。
バターが全体になじんだら、「片栗粉 大さじ1」を入れる。
手に片栗粉をつけ、6を手に持ち、軽くこねて混ぜます。
お皿などに片栗粉(打ち粉)を少量ひき、7を、そこに入れ、しばらく放置。扱いやすい固さにする。
ある程度固まったら、包丁で切り、お皿に盛りつけ、完成です。
コツ
作り方4は、必ず、餅が温かい内に混ぜること。
まとめ
残った餅を消費する為、調理しました。
以上、切り餅を使って作る、秋田名物のバター餅のレシピです。
お試しあれ。
余談:バター餅について
秋田県の名物「バター餅」
秋田県の名物というと、何を思い浮かべるでしょうか?
「しょっつる」、「ハタハタ」、「きりたんぽ」、「いぶりがっこ」等、色々ありますが、「バター餅」というものが、新しい名物として話題になっています。
「バター餅」は、北秋田市などで40年以上も前から食されてきた郷土菓子です。
2012年に開催された「地域力宣言2012ニッポン全国物産展」の「第3回ニッポン全国ご当地おやつランキング」で第4位に選ばれたことを皮きりに、日本テレビ系「秘密のケンミンshow」で紹介され、大ブレークとなりました。
バター餅は、水に一晩浸した「もち米」をつき、バター・小麦粉・卵黄・砂糖・塩などを加えて混ぜて作ります。
バターを入れることで時間が経っても硬くならず、餅の柔らかな食感が保たれるのです。
全国的に話題になった2012年に、日本バター餅協会が設立され、高品質・安全で美味しい、北秋田市の特産品としてブランドづくりに努めています。
バター餅の発祥
北秋田市は秋田県北部中央に位置し、面積の約8割が山林となっています。
特に、阿仁地区・森吉地区は特別豪雪地帯に指定されており、マタギ文化が色濃く残っている地域です。
マタギたちは農業を基盤として生活し、狩猟は冬期間の営みでもあり、長い冬を乗り越えるため独特な食文化を生み出したと言われており、バター餅の発祥についても、阿仁マタギが狩猟に行く時に、携行食として持ち歩いたのが始まりとされています。
日数が経っても柔らかさを保つことができ、マタギの携行食から徐々に家庭のおやつとしてふるまわれ、地域の主婦の中で作り方を教え教わりながら伝えられ郷土の味として受け継がれてきたようです。
「バター餅」アレンジレシピ
あんこバター餅
バター餅の上に、粒あんをトッピングした、餅版「あんバタートースト」。
材料
- バター餅 1切れ
- 粒あん 大さじ2
- ごま ひとつまみ
軽食にも!たらこバター餅
バター餅の上に、たらこをのせれば絶品の味わいに。
おやつ・朝ごはんにもピッタリ。
上に刻み海苔をトッピングしてもいいかもしれませんね。
材料
- バター餅 1切れ
- たらこ 好きなだけ
- 醤油 少々
- レモン汁 少々(お好みで)
醤油バター餅
バター餅に、砂糖と醤油を加えて、煮詰めればOKです。
バター醤油も最強の組み合わせですから、美味しいこと間違いなしですね。
材料
- バター餅 3切れ
- 醤油 大さじ1
- 砂糖 大さじ2
柚子胡椒バター餅
バター餅を焼いたら海苔、大葉の上にのせ、醤油をたらします。
柚子胡椒をトッピングすれば完成です。
柚子胡椒のほどよい辛さが効いた味わいに。
お酒のつまみにもなりそうですね。
材料
- バター餅 3切れ
- 柚子胡椒 少々
- 大葉 1枚
- 醤油 少々
- 海苔 1枚
バター餅で、きな粉餅
バター餅をきな粉でまぶして食べても美味しいです。
「バター餅を作りすぎてしまった」、「ちょっと違った食べ方をしたい」というときにおすすめのアレンジですよ。
材料
- バター餅 1切れ
- きな粉 好きなだけ
ハワイアンバター餅について
秋田名物のバター餅と同様に、「ハワイアンバター餅」という料理もあります。
アジア系の移民がハワイに持ち込んだとされる料理ですが、日系人やハワイの原住民の方々にも人気のお菓子なんだそうな。
特に「Butter mochi(バターモチ)」または「Bibingka(ビビンカ)」と呼ばれるバターを使った餅菓子が定番の一つ。
餅粉、バター、卵、砂糖といった材料は秋田同様ですが、それら以外にココナッツミルク、練乳、ベーキングパウダー等が加えられており、搗くのではなくオーブンで焼いて作られます。
材料や製法が大きく異なること等から、ハワイと秋田のバター餅の関連性はないものと見られているが、餅とバターと卵という組み合わせが何らかの形で関連していたと指摘する声もあります。
ハワイアンバター餅の作り方
オーブンを180度に予熱し、パウンドケーキの型にクッキングシートを敷いておきます。
ボウルに「もち粉」と「砂糖」、「ベーキングパウダー」を入れて混ぜる。
別のボウルに「コンデンスミルク」、「卵」、「溶かしたバター」を入れて混ぜ、「ココナッツミルク」を入れて、さらに混ぜ合わせます。
もち粉の入ったボウルに、ココナッツミルク等を混ぜたものを加えて、パウンドケーキ型に流し入れ、オーブンで1時間ほど焼き、「ハワイアンバター餅」の完成です。